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神奈川麻酔科医会第55回学術集会開催にあたって

会長挨拶

神奈川麻酔科医会 第55回学術集会    会長 信太 賢治

神奈川麻酔科医会 第55回学術集会

会長 信太 賢治(昭和大学横浜市北部病院 麻酔科 教授)

 神奈川麻酔科医会第55回学術集会を迎えるにあたり、大会長としてご挨拶申し上げます。
2024年3月9日(土)に本会を開催させて頂くことになりました。会場は前大会でも開催した川崎市コンベンションホールを予定しています。武蔵小杉駅から徒歩4分の高い交通利便性に加えて、十分な広さを確保できることから感染対策にも優れた会場です。
 今回のテーマは「翔べ 二刀流の麻酔科医を目指して」といたしました。これは、大谷翔平選手の様に、二刀流の両方が一流になってほしいという想いを込めて、このテーマと致しました。日本の人口は2050年には1億人を割り、今後手術件数の減少が見込まれます。一方で、手術室外での麻酔科医の需要も増しています。将来を見据え、麻酔科医も心臓麻酔、産科麻酔、小児麻酔など専門性を高めていく必要性があります。また、集中治療、ペインクリニック、緩和医療などのサブスペシャルティ領域に進出することは必然とも考えられます。そのため、麻酔科医は二刀流あるいは三刀流が必要な時代が来るかもしれません。今回の学術集会では、麻酔科学の各領域におけるスペシャリストの先生方にご講演をお願いしております。
 私が疼痛管理をライフワークとしていることもあり、シンポジウムでは麻酔科医が直面する様々な痛みに関して討論していただくことといたしました。麻酔科領域の教育講演(専門医講習)も基本的な内容で3題を予定しています。ハンズオンセミナーでは超音波ガイド下神経ブロック、PICCカテーテルなどを予定しています。一般演題では若い先生方の発表の場として活用していただきたく、多くの演題をお待ちしています。
 周術期管理は多職種が関わる臨床現場でもあります。医師、歯科医師に関わらず、看護師、薬剤師、臨床工学技士など医療従事者の方々のご参加もお持ちしています。PICCカテーテル挿入は看護師特定行為に含まれていますので、看護師のハンズオンセミナーの参加も大歓迎です。

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